9月18日、9月19日の2日間 兵庫県の試験場(E-ディフェンス)にて伝統構法によって造られた木造住宅の耐震性の実験が行われた。
伝統的構法っていうのは、基本金物を使わないで
木と木を仕口という木材の加工で組み合わせた構造で、
屋根は瓦、壁は竹で編んだ壁の下地に土を塗ってその上に漆喰などで仕上げる、
また基礎は一般的な鉄筋コンクリートの基礎ではなく、
大きな平たい石の上に直接柱を立てる工法のことだ。
今でも、田舎へ行くと見られる工法です。
実際に造られた家の様子はこちらをクリック
今回の実験に際しては2棟造られました、
違いは足元、1棟は股裂き状態にならないように地長押と呼ばれる補強をしたものが造られました。
今回、基礎部分の強度を検証するために2棟の実物大の建物が造られ、巨大な起震装置の上にセットされた。
18日は弱い地震で一方向からの地震力で実験して徐々に大きな地震力で実験を行った。足元を固定したりフリーにしたりしています。
19日は最終的に実際の地震と同じ左右の力に上下動を加えた地震力(阪神大震災の時神戸海洋気象台で記録された地震を再現)で実験が行われた。
では 最後に行われた実際の地震力での動画をご覧ください、かなり揺れていますね、そして足元をご覧ください、
石の上に建っている柱が激しく動いているのがわかりますよね、もしこの足元が固定されていたら、
二人三脚や百足競争で足下をすくわれて、こけてしまう状態になってしまいますよね。一種の免震装置のようなわけです、但し石から外れてしまえば状況は変わってしまいますが、ご注目ください。
ちなみに
BCJ-L2とは日本建築センターが構造解析を行うために作った模擬地震波で極まれに起きる地震の強さです、-L1はまれに起きる地震の強さの事です。
JMA-神戸とは兵庫県南部地震の時に神戸海洋気象台で観測された波の強さパターンを再現したものです。
9月18日の実験
9月19日の実験
動画のリンク先は全て 伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験 検討委員会
です。
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