2009年12月22日火曜日

地盤調査と地盤改良

今年10月に「住宅瑕疵担保履行法」が施行されてから、新築工事の場合、当たり前に地盤調査が行われる。

私たち工務店は従来は地盤から上の建物を造るのが仕事で、地面に関しては調査会社・地盤補強会社を専門家と信じてお任せしていたという事実があります。

しかしここ数年地盤調査・地盤補強に関して疑問に思うことがありました、

まずは地盤調査に関して、

私の住んでいる土地は、関東ローム層の良好な地盤であるが、地盤調査を行うと何らかの地盤改良が必要ですとコメントが入る、つまり何らかの地盤改良を行わないと瑕疵担保の強制保険も受けられないということです。

そこで注目したのが地盤の調査方法、一般的に行われているスエーデンサンディング(SS方式)方法では地中の障害物等に反応してしまい、要地盤補強の結論が出る事が多い。

地盤補強の可能性が大きい場合はSS方式で調査する場合が多いが、そうでない場合、どう考えても台地の安定していそうな場合は表面波探査方式で調査を行うこととした。

実際にSS方式と両方調査を行った結果は予想通り、地盤改良が不要というケースが3物件続いた。

次に地盤改良は何がいいか?

表面波探査方法で調査すると振動ローラーなどを使い従来よりさらに入念な地盤の締め固めが提案されるが、

それではNGな場合

1.セメント柱系状改良杭を施工する。
2.鋼管杭を施工する。 
3.表面の深さ1mくらいまでの土ををセメント系薬剤と撹拌して固くする。

以上3つの方法が今まで一般的に行われていた地盤改良工法でした。各工法ともそれぞれ長所短所がありました。

最近では、地盤改良材による「六価クロム」の発ガンリスク、地中に埋設物を入れることによる資産低下などの問題が考えられるようになりました。

地盤上の建物は安全・健康な建物を造っているが、地盤下はこれで良いのかという疑問が起きました。

昔から土木工事では使用されている基礎工法として砂杭・砕石地業というのがあります。

これは単純に砂や砕石(岩石を砕いた砂利)を地中に締め固めながら柱状にする工法です、100%自然素材の地盤改良工法が最近、HySPEED工法という100%天然砕石を使った地盤補強の方法に出会いました。

早速、桶川市のT邸で採用し、施工の確実性・材料に対しての安全性の確認ができました。



今後、地盤改良が必要な案件では、砕石を使った杭をお薦めしていきたいと思っています。

また最近、建設技術審査証明の認定取得が出来たようで、役所の工事や木造住宅以外の基礎工事にも普及していくと思われます。

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