2012年5月24日木曜日

平成24年度住宅ゼロ・エネ化推進事業



今年度の住宅建設に当たっての省エネ住宅に対しての大きな補助金制度の説明会を受けてきましたので私なりの要約をしてみました。

さいたま新都心にある経済産業省関東経済産業局のホールで行われた。

午前に165万円コース、午後に350万円コースの説明会が行われたが、関東では唯一さいたま市にて開催されたため、超満員で今回は参加できなかった方が沢山おられるようだ。


午前は補助額165万円住宅のゼロ・エネルギー化推進事業 
予算額約23億円

事業の趣旨は中小工務店が建物の断熱性能・省エネ機器・太陽光発電などの創エネ機器を取り入れたゼロエネルギー住宅の建設に対して一部を補助しようというもの。

補助の対象は新築・リフォームいずれも可能、但し専用住宅であること。

補助対象は、新築戸数が50戸未満の中小工務店であること。

住宅および設備の省エネ性能を向上させ再生可能エネルギー(太陽光発電など)
の活用により年間での1次エネルギー消費量が正味で概ねゼロとなる住宅であること。

公募期間 5/11~6/22日

予約者決定 7月末応募戸数は1工務店あたり10棟(新築・リフォーム合計)を上限とする。

平成25年3月31日までに着工すること。完成は平成26年1月末日。

補助額は新築の場合に限り建設費の1/10または上限165万円

リフォームの場合はゼロエネルギー住宅とするために必要となる改修費用の1/2または上限165万円、そのほか調査費・検証費も1/2の金額を含めることができる。

長期優良住宅の補助金は併用できない。

費用として算入できないもの:

土地代等、照明器具の電球の交換等工事の伴わない器具の交換、施主が分離発注する
後付けの家電など、カーテンブラインド、日射調整フィルム、遮熱シート、遮熱塗料、屋上緑化等、外構工事。 





一次エネルギー消費量の計算にはある2通り、

1.いわゆるトップランナー基準、Q値計算等を行い、
使用する省エネ機器・太陽光発電による削減量をIBECのWEBプログラムに入力して計算する方法。

2.なんと仕様規定が用意されていました、Ⅰ地域からⅥ地域までさらにa bが有り8地域に細かく分けられその中に①~④までのタイプが用意されている。



説明会を聞いてわかったことは、トップランナー基準を使わなくても仕様規定が用意されているから、次世代省エネ基準以上の住宅を造ったことがあれば太陽光発電パネルを4.4kw以上乗せればOKとなること。



たぶん応募多数となるので、その場合の採択の基準はエネルギー削減率が最優先すると言うこと、つまりQ値を上げて住宅性能を上げるよりも太陽光発電パネルを増やして削減率を上げた方が採択される確率は高いと言うことだ。





午後は補助額350万円住宅・建築物のネット・ゼロ・エネルギー化推進事業(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業)                 予算額約15億円

午前の部と基本要件は概ね一緒

違いは補助対象が断熱・空調・換気・給湯・照明・太陽熱利用システム等の設備の購入費と工事費であるという事。

さらに、

1.補助対象者は建築主・所有者である(工務店は手続き代行者となる)

2.次世代省エネ基準を上回る断熱性能を有すること、ちなみにⅣ地域ではQ値1.9以上

3.(社)環境共創イニシアチブ(SII)が認定した先進性が認められた設計手法または制御機構を取り入れること

4.HEMSを導入すること

5.太陽光発電システムを導入すること。

6.建設住宅性能評価を申請する(温熱等級は4とする事)

7.新築の場合平成25年1月31日、既築の場合平成24年11月30日までに完了報告書を提出できること。

8.過去1年間のエネルギー別使用量を報告できること。

9.補助率:補助対象経費の1/2以内、上限350万円

10. 公募期間 5/11~6/22日  予約者決定 7月末

11. 350万円コースは仕様規定は使えない、IBECのWEBプログラムに入力して計算する。

こちらの補助金を使おうと思うと結構敷居が高いことがわかった、まずSII認定の装置を採用しなくてはいけないこと、という要件が理解できない。

他は納得が行くところだ、特に建設住宅性能評価を受けると言うことは大変良いことだと思う。



長期優良住宅や住宅エコポイントにおいて最大の問題は、設計通りに断熱施工がキチンとされているかどうかということ、温熱等級4の家が寒くて・暑くてしょうがないとならないかが心配されるからだ。



どちらも採択優先順位はエネルギー削減量・削減率が優先だという、片流れ屋根にして10kwの太陽光パネルを乗せましょうか?

今回の補助金に関してはいずれも私の家造りスタンスで申請しようと思っています。

太陽光発電に頼るのは如何なものか、建築本体でいかに省エネに暮らすことができるかそして、メンテナンス費用がかかるものを極力採用しない、それがお客様の利益であると信じています。



余談ですが、当日午前中の説明会で私の隣に我が愛読書である日経ホームビルダーの安藤記者が座っておられた事に気づかず、おきまりの開始前様子の写真をツイッターで流したところ昼休みに安藤記者よりお隣に居ましたとの返信があり、初めての名刺交換をさせていただき午後の部は一緒に説明会をお聞きしました。それにしても関東中の元気の良い工務店さんが参加されていましたのでビックリいたしました。


さて、WEBプログラムをダウンロードしましょうか。

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