2006年12月17日日曜日

欠陥住宅

姉歯事件で大騒ぎになっていますが、被害者救済に、税金を使う事になったようだが。なんかおかしいぞ!!昨日から改装工事に入った家は、壊してみたらすごい事になっている。昭和54年5月に引き渡しを受けた建て売り住宅だ。今回の工事は浴室をユニットバスに交換して脱衣場を寒くないように改装しようと言う依頼から始まった。もっともらしい図面は残っていた。筋交いも当時の基準通り入っている表示がある。念のため当時の図面を元に現行の基準に基づき耐震計算をしてみた。結果はNG、しかし南面の壁量を増やす事で倒壊は免れる大震補強が出来ますという結果が出た。がしかし、昨日浴室・脱衣室を解体すると、恐ろしい事実が柱があるべきところになく、筋交いも全くなく、間柱さえも無い代わりに胴縁(壁のボードを止めるための細い木材)が組まれているだけ、床も壁も天井も断熱材はいっさい無し、さらに建物の廻りを掘ると出てくるのはコンクリートガラ、これって欠陥住宅ですよ、こんなすごい物件は初めて出会いました。こんな欠陥和室の押入の天井からのぞき込めば一目瞭然、です当時は完了検査なんてないし、分譲した会社も倒産してしまっている、たぶんあちこちで欠陥が発覚して、なるべくしてなったんだと思います。それにしても今回行った耐震診断は全く役に立たない、どうして良い物やら、寝室だけでも、倒壊しないようなシェルターにしてあげないといけないかもしれない。在来工法の浴室は土台・柱ともシロアリにやられていた、1本は天井近くまで食われていた、防蟻処理して添え柱をして、対策を行った。しかし基本的にいっぱい揺れる構造の家である、これ以上手を入れるのはお薦めできない、コンパクトで快適な家を造ってあげたい。

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