2012年2月29日水曜日

雪の日は屋根を観察してみよう!

 平成24年2月29日は朝から雪が降り15:00現在も降り続いている
ところで、雪の積もった日は周辺の家々の屋根を見てみよう。
屋根上の雪の溶け方でその家の屋根の構造・温熱状況が判ってしまいます。



築30年以上の瓦屋根、この頃は断熱材のない家も多かった。ストーブを焚くと瓦が暖められ、雪を溶かす。
こちらも雪は溶けているが、2階天井裏には断熱材がしかれているケース、とは言ってもグラスウールの10KG-50mmが良いところだろう。











鉄板屋根のケース棟付近が溶けている
こちらも瓦の場合









新しい住宅で2階天井面でしっかりと断熱材が入れてあり、小屋裏の換気のために棟換気が設けられている場合がこちら3件 棟換気周辺のみが少しだけ溶けている。

棟換気1

棟換気2


棟換気3




















これから下の写真は屋根面が外貼り断熱のケースです、屋根面から室内の暖気が流出することがないので太陽の熱で溶かされない限り、雪が溶けることはない。  

外貼り1

外貼り2


外貼り3

外貼り4





但しまだ入居していない建て売り住宅や、空き家の屋根も雪は溶けることはない。

未入居の建て売り住宅
空き家

「わたしのおうち」温度測定





今日平成24年2月29日は4年に一度の閏年、一日もうかった様な気がする。

さらに昨夜から雪が降り出し積もり始めた。

外気温 南面外壁で測定すると-0.3℃


基礎断熱立ち上がり部はちょっと高めの1.0℃ 

断熱材はスタイロフォームAT 50mmを外貼りにしている。


外部サッシ ガラス面は 0.9℃















外部サッシの表面温度 枠部分は 3.6℃


ガラス面より枠から逃げる熱が大きいということ。


1F木製サッシ窓の表面温度
16.5℃
木製サッシ 窓の隅部分 9.3℃
どんなサッシであってもサッシ下部 左右の隅は低温になり室内の湿度によっては結露することがある。
ちなみに壁の温度は 19.5℃
1階 床面の温度 23.5℃

床暖房ではなく基礎のベタコンクリートを蓄熱体とした深夜電力によるリーズナブルな床下暖房方法です。
日中から夜間に掛けてはエアコンなどの暖房器具は使用しない。
1階 天井面の温度 22.0℃
もう一ヵ所 木製サッシのガラス表面温度
14.5℃
ガラス面上部に低温部分を発見
12.3℃でした。
自然吸気口の取り入れ空気は 11.2℃
本日床下温度は 42.0℃であった。

ちなみに本日は、3時間前よりウッドボイラーにて付加暖房中。
ユニットバス室内温度 24.9℃

もちろん床面も 24.9℃ある。

2F 西面の開口部 ガラス面温度 14.3℃
















一番低い部分は 8.5℃


壁面温度は 17.3℃
2F 東面の開口部 ガラス面温度 13.6℃


一番低い部分は 8.5℃















壁面温度は 17.3℃
家全体の温度分布

1階床温度  21.9℃
1階壁面温度  19.8℃
2階床温度  19.4℃
2階壁面温度  17.6℃
2階天井 吹抜天井面温度 19.3℃

1階床温度 22.4℃
玄関床面温度 24.5℃
以上、本日の温度測定結果です。

1階と2階の温度差は約2℃あります。

しかし、1階壁から吹き抜け天井までほぼ一定の温度です。

シーリングファンは使用しておりません。

暖房器具は、基礎のコンクリートを利用した蓄熱暖房のみです。

深夜1時から朝6時までの5時間だけ通電する、蓄熱暖房契約という一般には知られていない、料金の電気を使っています。

床面22℃ 室温約20℃はどの様に思われますか。。。20℃じゃ寒いよねと思われますか?。。。。。


暖かいですよ。

頭寒足熱、理想的な温熱環境です、一度「わたしのおうち」で体験してみて下さい。



2012年2月6日月曜日

コンセプトハウス「わたしのおうち」住環境データ

「わたしのおうち」が完成して約一年経過した、この一年間の温度・湿度を計測したデータをグラフにしてみた。

いろんな事が見えてきておもしろい。

とりあえず1年目の結果を公表いたします。


冷暖房器機は冬期の暖房は深夜電力(AM1:00~6:00迄の5時間通電)を利用した基礎蓄熱暖房のみ、夏期の冷房は2階に設置された4KWのルームエアコン1台稼動、日中のみ28℃に設定。

建物の性能は延べ床面積40坪 Q値1.9 C値0.6 外貼り断熱仕様です。

これからこのデータを元に季節に分けて詳細な分析を行っていきたいと思います。

8月の中旬頃に間違えて基礎蓄熱暖房の電源を入れてしまい3日間ほど床温度が上昇してしまい大騒ぎになりました。

基礎蓄熱暖房を使用しない時期の床下温度が一定で有ることを再認識しました。床下の空気をどう利用するかが課題です。